世界的なナレーターのコンテストって何?
世界中のナレーターが集まるナレーターのコンテスト、SOVAS VOICE ARTS AWARDS。幸運なことに、私は去年に続き、オーディオブック部門で2つのノミネート、そして、新たにeラーニング部門で1つのノミネートをいただきました。コンテスト開催のため尽力してくださったすべての皆さまに感謝しています。また、私自身、今後も表現者として努力し続けなければと、気持ちを新たにしました。
SOVAS VOICE ARTS AWARDSは、声のアカデミー賞ともいわれ、CMや企業動画、映画、アニメやゲーム、eラーニングやオーディオブックなど、いろんな部門のコンテストがあります。また表彰式だけでなく、セミナー、昼食会などを通し、世界中のナレーターとの交流や勉強会などの機会もあります。すごい世界ですよね。きらきらとした華やかな時間です。去年、オーディオブック部門にノミネートされ、初めて世界の門をたたきました。ナレーター同士、仕事の話はもちろんしますが、日本では得ることのできない世界情勢の話や、経済、文化の話など地球規模の話も聞けるので、視野が広がり、様々なことに関心を持つようになりました。日本と海外では文化も違えば風習も違います。こうしたコンテスト会場での失敗や反省も多々ありましたが、とても有意義な時間が過ごせました。
今回、私に仕事をくださったディレクターのみなさま、またエントリーを承認してくださった出版社の皆さま、作家の皆さま、本当に感謝しています。
なぜ世界に?
コロナが収まっても、日本に外国人観光客が来なくなった時、私は五箇山に行きました。世界遺産にも登録されている五箇山は、かつてはたくさんの外国人でにぎわっていました。合掌造り集落を見たり、縄で縛っても崩れない五箇山豆腐を食べたり、栃の実スイーツを味わったり香ばしい五平餅を楽しんだり、それはもう、素晴らしい観光スポットでした。ところが、コロナでお客さんがストップしてしまったとき、そこには途方に暮れたお店の方がいました。にぎわっていたお店は閉まってしまい、店をやめるところもありました。通りにはほとんど人がいませんでした。その時、私は思ったのです。世界に誇れる素晴らしい場所を消してはいけない。私の力は小さいけれど、世界中の皆さんに日本の、富山の素晴らしいところを伝えていこうと。小さな一歩だけど、富山と、海外をつなげられるようなナレーターになりたいと思いました。富山はモノづくりの県でもあります。素晴らしい企業のことも世界の皆さんに知っていただきたいです。声の表現を磨き、人が笑顔になるような声を届けていきたいと思います。どうかこれからもよろしくお願いいたします。