この12月、アメリカ、ロサンゼルスでは声のアカデミー賞ともいわれる国際的なコンテスト「SOVAS VOICE ARATS AWARDS」が開催されました。会場のビバリーヒルトンホテルはゴールデングローブ賞なども行われる豪華な舞台です。華やかな衣装を身にまとった世界中から集まったナレーターや声優が、ステージパフォーマンスを行いました。私はオーディオブックナレーション部門で2つ、イーラーニングナレーション部門で1つ、合わせて3つノミネートされていました。その中で、大変光栄なことに、オーディオブックナレーション部門で最優秀賞を受賞しました。講談社の絵本、真珠まりこ先生の「もったいないばあさんのおばあちゃん」という作品です。私の祖母もよく、「もったいない、もったいない」といって物を大切に使う人でした。物がなければ、家にあるもので工夫して作ってしまうような人でした。そんな祖母を思い浮かべながら読んだ作品で受賞できたことを大変うれしく思います。オーディオブックの優勝者には、副賞としてAudible からヘッドフォンが送られました。今後のナレーション収録でこのヘッドフォンを使うのがとても楽しみです。
SOVAS VOICE ARTS AWARDSには日本人として外国の方にも日本文化に興味を持っていただきたくて、着物で出席しました。着物の職人さんの素晴らしい技術を多く方にみてもらいたかったのです。日本には、世界にあまり知られていないたくさんの素晴らしい作品や技術があります。世界中の方々とお会いする機会には、今後もこうした日本のすばらしさをお伝えしていきたいと思っています。
また、授賞式の前日までロサンゼルスエアポートマリオットホテルではエキスポが開催されていました。移動の関係で一日しか参加できませんでしたが、世界中のナレータと交流したり、セミナーを通じて学んだり、情報交換できる大きな機会となりました。ナレーション収録の機材を扱う様々な企業も出展していました。
1年ぶりに国内外のナレーターさんと再会したり、新たな国のナレーターさんやディレクターさんとご挨拶できたり、貴重な時間を過ごすことができました。そして国内で活躍するのナレーターさんともたくさんお話しでき、素晴らしい機会をいただけました。この出会いに感謝し、これからもナレーション技術を磨き、世界を見据えた質の高いナレーションを提供していきます。このような機会を与えてくださった関係者の皆さまに、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。